2014年5月22日木曜日

園芸家12カ月

若い頃は、あまのじゃくだったので、人が面白かったなんて言った本はまず読みませんでした
このごろはちょっとひっかかると買って読みます

ラジオの番組でとりあげられたこの ”園芸家12カ月” はカレル・チャペック氏の本です









お茶目で皮肉屋な園芸家のおじさん(作者)の1月から12月までの園芸に取り憑かれた様子をまじめに時々滑稽に書いてあります

くすくすと笑いながらあっという間に読んでしまいました
面白かった!

園芸家になる第一条件が、自分の庭があることと書かれているので、私は園芸家には慣れないようですが...

本の中に登場する花や木の名前をほとんど知っていたので、隠れ園芸家をめざすかな

読み終わって、自分の庭を想像しました

ちょっと少女趣味ですが

白樺が数本、木と木の間に春を一番に告げるライラックを植えて  
これは実家の庭のまんま

真ん中にりんごの木を植えます 
外国のりんごみたいに小さくて固いのがいい

残った地面には 矢車草の種をまきます
矢車草は宿根草なので毎年はえてきます

すみのほうに 野菊を咲かせたい
野菊の種なんてあるのかどうか 雑草っぽい菊でいいわ

ライラックが咲いて、りんごの花が咲いて、
白樺が芽吹いて、矢車草が一面に花をつける
りんごが実る頃には、野菊が香る

収穫したりんごと砂糖を何時間も煮て、蜂蜜のようなエキスをつくる
これは有名なタ...女史の受け売り

庭というよりはりんご園の片隅って感じです
たいした想像力ではないわ

カレル・チャペック氏にいわせれば、こんなことはどうでもいいことで、園芸家は土のなかのミミズのようなものらしいのですが...

雷鳴が轟く中で楽しい思いが頭を巡りました

うん 良い本でした

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